私たち隼仁会は、ここ大口伊佐地区で、医療、介護サービスを提供させていただいております。特に高齢者福祉の分野では、病院における医療を始めとして各種施設群を集約させて使い勝手のよいサービスの提供に努めてまいりました。各種施設サービスの他、デイケア等の通所系サービス、訪問看護等の在宅系サービスの充実にも力を入れております。さらには、在宅介護を支えるご家族様の健康を守るという観点から各種の検診事業を開始し、現在では一般検診に加え乳がんをはじめとするがん検診、事業所検診、特殊検診、特定検診等々、質、量共に十分に皆様のお役に立てる体制を整えることが出来ました。高齢者医療、予防医学、産業医学、看介護サービスにつきましては幅広い領域を網羅できているものと自負しております。皆様の気軽なご利用に与かれますれば幸いです。
 隼仁会は法人名に「仁」の一文字を使用しています。「仁」は孔孟の時代からある徳目ですが、日本の武士道精神でも大事な構成要素とされています。新渡戸稲造は「武士道」で、「仁」とは優しさであり、憐れみであり、愛だと述べています。元台湾総統李登輝氏は日本人よりも日本人らしい台湾の親日家として有名ですが、著書「武士道解題」で「仁」についてこう書いています。「仁」とはすなわち「惻隠の心」である。惻隠とは「井戸に落ちた子供を必死に庇って守る」ということで、「仁」は親子兄弟という血縁に根ざす親愛感を無縁の人にまで広げていくことだとしています。私は、弱い立場の人たちへの思いやりの心こそが「仁」の真髄だと考えています。さらに李登輝氏は、「仁」が思いやりを生み、他人の感情を尊敬することから生じる「礼」の根本になるといっています。私たちも「仁」の精神を大事にすることで、患者様やご家族様を敬い、自らは謙虚にふるまい、反省と熟慮を忘れない組織でありたいと考えています。
 「仁」、それに続く「礼」の精神を涵養し、実践してこれからもこの大口伊佐地区で皆様の医療、介護、福祉の一助となれますよう邁進していきたいと思います。
医療法人社団隼仁会 理事長

松本 滋